多くの人と同じように、私にとってエリザベートは特別な作品。
初めて触れたのは花組の映像。
その舞台を自分の目で観られなかったことを、どれほど嘆いたか!

その後、月組を観劇する機会があり、
さらに今回の雪組再演。

「贔屓の出るエリザベートが観たかった」。
この、絶対叶わないと思っていた夢まで叶ってしまった!!

この週末、ついに行ってきました。
3回観劇+お茶会+ゆみ友ミーティング(飲み会)。
ファントム初日から、約1年ぶりのムラだよーーーー!
うれしかった!!

観劇を終えて今。
作品全体には、くっきりした印象がもてないでいる。
単に、興奮してとっ散らかってるってのもあるけどね。

その理由は後で考えるとして、まずはゆみこちゃん。

フランツの場面は、全てが私の中で名場面となった。

CS映像で見た時、「?」って思った。
「これまでと違う!」って。
これまでも歌に定評がある人だったけど、根本的に変わったように感じた。

これまでも、すごかったさ。
でもなんというか。

これまでが、「歌に感情が乗っている」だったとしたら
今回は、「歌に感情が完全に入り込んでる」という感じ。
どの音にも、どの言葉にも、フランツの意思やハートがにじんで
説明されるのではなく、感じるの。

例えば、プロポーズの場面。
「嵐も怖くない」という歌詞が無くて、
「ラララ」だけで歌ったとしても、今のゆみこちゃんなら
シシィへの愛が伝わってきそうです。

あと、これまで自分比で印象に残っていなかったのに
気に入ってしまったのが「居室の場面」。
“扉を開けて”と懇願するところですね。

顔をドアに向けて、表情はほとんどわからないの。でも
一国を担うものの、重責や苦しみ、疲弊、そして
せめてひと時を妻と過ごしたいという切なる想いが伝わる。

鏡の間も、これまではシシィの凛とした表情が一番の見どころだと思っていた。
でも、皇帝の義務を捨ててまで、妻の思いに応えようとする
決意の歌を聴くのが楽しみに。

単に贔屓が出てるから、すべて見どころになったということだよね。
いやそうなんだけどさ。ああそうさ!
でもね。
想像以上だったのよ。驚きが大きかったのよ。

観た人は分かると思うけど、苦手だった低音が良く出ていて。
最初の合唱のとこでも、誰よりも低い音で全体を支えているほど。

低音が出るということは・・・。
曲を聴いていて「あ、この音出しにくそう」と思わないのよね。
当然ながら。てことは、曲を聴く集中力が中断されないから
聴く側に思いが伝わりやすいんだと思う。
どの歌詞も良く聞こえていて、驚いたよ。

そんな風に、本編でスゴいフランツをみせてもらって、
ショーではすぐに「歌う青年」。
これまた、歌謡ショーかっていうくらい、
ショー用の笑顔と、甘やかな声で銀橋を通り過ぎていく。
幸せすぎます。

本当に、幸せな体験だった。
得意とされている歌で、まだこんなに“のびしろ”があったなんて!
ファンの間では、痛いトーク炸裂ですよ。

何かね。今後が楽しみよ。
どんな役が来ても怖くない!
気が早いけど、次はどんな役を見せてくれるんだろう。
そんな期待感を感じる、今回のゆみこちゃんでした。

思えば、キャリエールさんのときは初日前とか、
「一体どんな風に仕上がっているのかしら!?」なんて
失礼にもドキドキしたりしていたけど、
そういうのが無いね。今回のフランツ見たら。
もうなんでもこーい!っていう感じだったよ。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

日記内を検索