東京遠征から戻った。

順番から言うと、はじめに東宝で雪組公演を観たんだけど、「天の鼓」から感想を。

う〜ん。
コメントしにくい作品作ってくれちゃってぇ!

いや、事前にネットで、ネタバレを避けようと思いつつチラッといろんな人の感想を覗いて、断片的な情報を見ただけでも「辛口批評が多いなー」とは思っていたのよ。

でもね、そういうのを見て「みんな高尚なこと言ってぇ。実は見たらフツーに楽しめるんじゃないの?」
って思っていたのよ。
でもっ。

手放しで楽しめなかったんだから仕方ない。・・・よね。

なんだかなぁ。

2回観たんだけど、観ていて、通しで酔いしれることができなかった。
演者のみなさん、ごめんなさい。
場面場面で、歌を聴いて酔いしれる、とかはあるんだけどね。
あ、フィナーレも満足ですし。

なんか、観ている間、常に置いてけぼりを食っていた気分。
ひとつの台詞で、突然状況が変わってしまう強引な展開が多くて、
アタマの中に「?」が飛んで思考が止まってしまって、そうなると、もう次の場面についていけないのよ。
そうなるたびに、テンションが一旦落ちてしまうのよ。
それが、置いてけぼりくってる感じ。

最大の置いてけぼりは、やはりゼウス降臨かな?
初見のとき、あそこで頭まっしろになってしまって、しばらく立ち直れなかった。
おささんが何を喋ってるのか、しばらく理解できなかった。
てか、笑いをこらえるのに必死で・・・・・・。
お笑いでいうと、あれ「出オチ」だよー。出てくるだけで客席ドーン!っていう。
せめてヅラはやめよう、ヅラは!(涙目)

時代考証とかは、イイのよ。わたしの場合。
どっちにしろ作り物なんだし。
ただ、でたらめでいいから、それなりに、伏線張って「流れ」みたいなものが欲しかったよ。
あすかちゃん伊吹が、ふーちゃん照葉に「都に行きましょう」と誘うときも、
妊娠中の女性を誘うかあ?とか、いろいろ突っ込みどころはあるんだろうけど、
事前に伏線がもしあったならばいいのよ。たとえば、二人が健脚の持ち主だというエピソードとか(笑)
他の場面でも、納得できる「流れ」が無しに、とにかくガンガン話が進むから辛かった。

あとは、時代考証は別として、それっぽい雰囲気は欲しいかな。
「あさきゆめみし」なんかもそうだったけど、衣裳だけ平安で、台詞は現代劇・・・って印象。
これは好みによるかもしれないけど、わたしは苦手みたい。
たとえば「飛鳥夕映え」なら、瑪瑙が「女には支度がありますわ・・・」とかいって、実際にその時代の人がそういうことを言わないかもしれないけど、時代物っぽい風情が出るじゃないですか。
わたしが求めるのはその程度なんだけどね。
大事な場面に限って、現代っぽい会話だったのが気になった。
あと、帝が「面白すぎる」が口癖ってのもどうよ。
和歌は使っていたけどさ。そういう問題ではなくて。

はあー。
感想で嫌なこと書くのって嫌な気分だよ。

なので、このあとは楽しかったことだけ思い出してみる。

いきなりおささんのビッグスマイルから始まって、ビックリした!嬉しいサプライズだよ!!
あの表情見るだけで、彼の天真爛漫な性格が伝わってきた!
アディナンとはまた別の、まっすぐ青年ですな。
んで、とにっかく!美しいしねぇ・・・。いやー美しかった。
宝塚史上最高の烏帽子クイーンだと思うんだけど、どうでしょう?
てか、ほかの人は知らないんですけどねw
おささんは凄い!凄すぎる!!と思った公演だった。いろんな意味で。

ゆみこちゃんは、ファンのわたしですら最初っから憎ったらしかったねー!
最初はほんと、あまりに仏頂面なのでムカついていたんだけど、だんだんそれが快感になっていくのはファン心理?
「討てー」とか、命令を叫ぶのが楽しみで「そろそろかな?早く叫んで。早く!」って感じだったよ。
でも悪役は似合ってると思う。
彼女の笑顔にほれたわたしが言うのもなんだけど、彼女はわりと悪人顔(?)だよな。
途中、舞いのところ以外はずっと、ゆっくり歩いて現れて、喋って、また去っていく・・・の繰り返しだったのは、やや不満。
でも、ラストの笛を吹くところとか、美しかったし、まっいいかー。
もちろん、歌も堪能できたし。
管弦の立ち合いで歌うところなんて、特に良かった!
やはり、あの歌声がびんびんっと直接耳に、体に伝わってくるのを味わえてただけでも、遠征してよかったと思える。
うーん。わたしはゆみこちゃんの歌が好きなんだなぁ。

まっつも美しかったー!おささんと並ぶと、宝塚史上最高の烏帽子コンビだった!!
そのかちゃんもりりしかった!!とてもはまり役だったと思う。
ザ・正義漢!の役どころは、あの凛々しい顔立ちにピッタリ。
あすかちゃんは、和モノだと損をしている気がする。
ふーちゃんは、ソロの曲が美しかった。
あ、あと、かりやんもお衣裳似合っていたなぁ。洋風な顔立ちと思っていたから意外だったわ・・・。立ち居振る舞いもきれいだし。

今回、わたしにとって、全ツ以来の本公演じゃない公演だったけど、フルメンバーじゃないと舞台の全員をしっかり観ることができて嬉しいものですな♪♪

そして、フィナーレ!!

さすがに、色とりどりの衣裳の皆さんが揃って舞うのは圧巻ですな!!

ゆみこちゃんはじめ、5人の男役さんが鼓を持って踊るところも、きれいだった。
そのかちゃん、すんごいニコニコして中央のゆみこちゃんを見ているのを見て嬉しかった。

おささんが、娘さん5人を従えて踊るところ、歌い始めでウインクしていたー!
あれっていつもしてるのかな。
わたしが目撃したのは、9日11時の公演。
そ れ も!
ウインクまで平安調なの!
じっ、てターゲット(?)を見た後、扇子を閉じるみたいに、ゆーっくり「ぱたんっ」って。
雅なウインクだったわー。ほう・・・。

記念写真ショットは、わたし的にはあの「ハイチーズ」的な演出でなくてもいいかなーとも思う。
でも、ゆみこちゃんの満面の笑顔は、今回あそこでしか見られなかったように思うのでアリかな。
なんか、フィナーレでもキラキラ笑顔って少なかったんだよな。
わたしが見た時だけなのかな?
やっぱ、あーいう役って、陰を引きずるのかしら。

はあー。
これから、じっくりは読んでいなかった、ほかの皆さんの「天の鼓」感想を一気に読もうかと!
楽しみなような、怖いような・・・。

このほかのことは、またあとでにします。

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